
できあがりです。

昭和19年頃から帝国陸軍の戦車はこのような塗色になります。
車台先端に付いていた真ちゅう製の星章は、資材不足のためこの頃の戦車にはありません。

九七式中戦車チハに代わる主力戦車として開発されていた戦車です。
日本の資材は艦艇と航空機の方に優先されて、戦車には後回しだったため、
開発が大幅に遅れて、開発完了したのが昭和18年6月です。
量産開始は更に遅れて、昭和19年春から170両作られました。
この時すでにアメリカではM4シャーマンが主力になっているので、47mm砲では能力不足です。
開発が遅れていなければ、十分戦力になったと思います。

装甲は、九七式中戦車チハの25mmから2倍の50mmになり、
リベット接合だったのが溶接とボルト留めになっています。
防御力が向上しています。
エンジン出力も170馬力から240馬力になり機動性が向上しています。
ただ、戦況の悪化で南方に戦車を送れる状況ではなかったので、全て本土に配備されました。

あと、新砲塔チハと並べたところです。

よく似ていますが、外観上の違いは全体的に角張っているところと、
ヘッドライトが二つあるところです。

塗色に関しては、敵の前に出て攻める戦車(チハ)と
木陰に隠れて待ち伏せする戦車(チヘ)という感じです。