
軍縮の時期に流行っていた、イギリスのカーデンロイド豆戦車を参考にして作られた装甲車です。
ただ、形はカーデンロイド豆戦車に全然似ていませんので、参考にしたのは大きさだけだと思います。
「TK」とは特殊牽引車の頭文字です。

後の日本の戦車で標準となるシーソー型サスペンションの始祖です。
最高速度は40km/hで、八九式中戦車は20km/h程度しか出ませんので、当時としてはかなり速い方だと思います。
この車両が作られた頃は、まだ九七式中戦車チハは登場していません。
迷彩塗装の変革期に作られたので、チハとは塗装が異なります。

本来は、後ろにトレーラーを連結して前線に物資を運んだり、偵察などに使う車両ですが、
支那事変では歩兵支援の豆戦車として八九式中戦車と共に戦っています。
装甲はとても薄く、小銃程度しか防げないようです。
機関銃で撃たれると穴が開きます。

同じ時期の戦車と並べたところです。
車幅は1.62mで軽自動車よりも少し大きいくらいの大きさです。

八九式中戦車が巨大に見えます。

チトの主砲の下に置く事ができます。