イタリアの主力戦車です。
M13/40とは、1940年式13t級中戦車という意味です。
イタリアは中戦車を何種類か作っていますが、いずれもこの戦車とほぼ同じ形をしています。
日本と国内事情が同じなんだと思います。

この主砲は口径47mmで、徹甲弾で400m先の50mm装甲板を貫通する威力があり、榴弾も撃てます。
前面装甲は30mmあります。
当時としては標準的な戦車で、特別強くも弱くもありません。
イギリスの巡航戦車なら撃破可能ですが、歩兵戦車は撃破できません。

このマーキングは北アフリカの第132 アリエテ機甲師団の物です。

装甲板の質が悪いらしく、被弾すると穴が開くのではなく、装甲が割れます。
エンジンは液冷ディーゼルで、最大速度は30km/hです。
初期生産型にはエアフィルターが装備されていなかったので、エンジンが砂漠の砂を吸い込んで 故障が多発しました。

CV35と並べたところです。

エンジンが載っている部分がよく似た形をしています。
おそらく設計者が同じなんだと思います。
メーカーの作風だと思いますが、タミヤはリベット表現が控えめですね。

九五式軽戦車ハ号と同じく47mm砲の新砲塔チハと並べたところです。
中戦車としては小さいと思います。
登場時期が違うので直接比較にはなりませんが、新砲塔チハの47mm砲の方が砲身が長く威力が上です。