
当時の主力戦車のIII号戦車の車体を流用した歩兵支援車両です。
砲塔がありませんので、待ち伏せ攻撃用です。

車台側面に脱出口が無いので、III号戦車の車体をそっくりそのまま流用したわけではないようです。
このマーキングは第243突撃砲大隊第1中隊の昭和16年9月キエフ(ソ連)戦の物です。

B型は昭和15年6月から昭和16年5月まで作られていたので、III号戦車E型より少し後の時期の車両です。
戦闘室前面の装甲が50mmで、当時のドイツ戦車よりも重装甲になっています。

主砲は初期のIV号戦車と同じ短砲身75mm砲ですが、成形炸薬弾を使用すればソ連のKV-1にも対抗可能です。
車高が低いので被弾しにくく、かなり評判が良かったようです。

III号戦車E型と並べたところです。

車高が低いところに目が行きますが、車台部分の形も少し違いますね。

III号突撃砲を手本に作られたM40セモヴェンテと並べたところです。
性能的にはほぼ同じだと思いますが、ベース車両が違うので大きさがかなり異なります。
M40セモヴェンテの砲口はオーバースケールで、本当はこんなに太くないです。
昔のタミヤのキットなので、迫力を出すために実車よりも太くしているんだと思います。