LEDのレポが一段落した処で、再びチャリネタです。
本体はブリジストンのワゴンという名称の後ろ二輪のモデルです。
「トライク」が正式な呼称らしいのですが、エンジンつきのものと紛らわしい為に
「三輪自転車」と記載させて戴きます。
このモデルには内装三段変速つきとアシストの計3種があった様ですが、入手したものはオーソドックスな
シングルスピードのノンアシストモデルです。(それでも7万円以上した様ですが…)
同級生のお姉様に処分を頼まれた事が入手の切っ掛けですが、買い物用に購入したものの、
押している際に自ら後輪に足を轢かれてしまい、軒下に3年程放置していた個体です。
これをレストアを含めてレポートしたいと思います。

フロントビューです。実用車然としています。

ワゴンの名称に恥じないリアビューです。
大型のバスケットが目を惹きますが、一般的なママチャリとは積載量と安定性が比較出来ない事が一目瞭然です。

旋回時に車体を傾けられる様、後ろ二輪は台車構造になっており、弥次郎兵衛の様にスイングします。
画像中央のシャフトがスイング機構の肝となる連結シャフトです。

駆動は左車輪のみ。ミヤタは左右両輪駆動ですが、それ以外の全メーカーに共通の構造です。
よく観察すると、フリー受けには一般的なシングルスピード用のハブが使われています。
このブレーキドラム固定部と左車輪のフリー固定部のネジ山に、パイプ状のパーツをねじ込む事で連結しています。結果として軸受け距離が極端に離れており、かつ二箇所も継ぎ手が存在するという力学的には不安な構造になっています。
尚、ハの字に取り付けられたスプリングは直進時の水平を補助するもので、旋回時にはこれに逆らって傾ける事になります。

スタンドを持たない三輪という構造上、パーキングブレーキが取り付けられています。(と言ってもフロントブレーキのレバーを固定するだけですが…)
樹脂コートされた部分を握ると通常のブレーキとして作用しますが、レバーを握ったまま人差し指で短いレバーを引くとロックされ、パーキングブレーキとして機能します。解除の際には普通にブレーキレバーを握るだけで短いレバーの固定が外れるシンプルな構造です。