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タミヤ 1/35 IV号戦車D型






 タミヤの1/35 IV号戦車D型ができました。
流行っていて興味があったので、作ってみました。




仮組みです。



サーフェイサーを吹き付けたところです。



ガイアカラーのジャーマングレー(ドゥンケルグラウ)を全体に吹き付けます。
下地のサーフェイサーが角に浮き出てきますが、このままの方が立体感 があるので、無理に重ね吹きしないでおきます。



デカールを貼って細かい部品を付けます。
砲塔の貼付け部分に凹凸があるので、かなり難しいです。



デカール保護のためにつや消しトップコートを吹き付けて、予備履帯を 付けたところです。



できあがりです。

かなり黒っぽい色ですが、不気味さが演出できているので、これでよい と思います。
攻める軍隊は隠れる必要ないですから。
このマーキングはフランス進行作戦の時の物です。



D型は昭和13年から昭和16年まで作られていたので、九七式中戦車チハと丁度同じ時期の戦車です。
この時期の戦車はリベット接合が主流ですが、この戦車は溶接になっています。



前面装甲は、D型が30mmでチハは25mmですから、防御力自体は大差ないと思います。
主砲の口径は75mmですが、短砲身の火力支援戦車です。



余裕ある設計でバリエーションが豊富なので、趣味的な観点で見ると、 かなりおもしろい戦車だと思います。



九七式中戦車チハと並べたところです。
どちらも支援戦車ですから、用途は同じです。
不整地での走破性はチハの方が上だと思います。

チハの砲塔が操縦席側に寄っているのは、車長が操縦手に指示を出しやすくするためです。
走行中の車内はうるさくて声が聞こえないので、帝国陸軍の車長は操縦手の肩や背中を蹴って 指示を出します。
ドイツ軍の戦車ではマイクとヘッドホンを使って指示を出しますので、 操縦手を蹴ったりしません。
ドイツ軍は当時としてはかなり先進的な事をやっていたと思います。



D型に対抗して設計されたM3リーと並べたところです。
車高が高いので大きく見えます。
火力はM3リーの方が上なので、D型を撃破可能だと思います。



ティーガーと並べたところです。
大きさが相当異なります。
性能は別にして、D型の方が扱いやすいと思います。

ジャーマングレーはアメリカ軍のオリーブドラブと同じく、作られた時期によって色味が違うようです。


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解説/ アフラ



2016.07/20