
ヘッドバッチは単純そのもの。クリスマスケーキの敷物の様です。

ギアは前3段、リア6段という構成で、ギリギリまでコストダウンされています。シフターは当然レポシフトですが、何とフロントはSISではなくフリクションタイプの最廉価版です。更に問題なのはブレーキレバー。レポシフトに2フィンガータイプが組み合わされている為、事実上、中指一本でしか握れません。
※フリクションタイプとはチェーンの掛かり具合を乗り手自らが微妙に調整しながら変速するものです。

リアスプロケットは当然の如くボスフリー式になっています。
ディレーラーもMTB用では最低グレードのターニーで、しかも最廉価版。

フロントは一応鉄製チェーンリングとアルミクランクの組み合わせになっています。
ペダルは当然メーカー不明の樹脂製。
防錆塗装されたチェーンリングは廃棄車両を素人が直塗装した様に見えます。

フロントエンドはWO規格。
シティーサイクルと同じで、外れ留めワッシャで前輪の抜けを防止していますが、ブレードの精度か悪く、正規の取り付け方法だと車輪が傾いてしまう有様。
仕方なくギザワッシャを削ってC型にし、車軸取り付け位置をずらしました。
本来ですと車軸真上の穴に外れ留めワッシャの爪が入らなくてはなりません。
更に、テンションプーリーが小さすぎて、ロックナットがフォークに当たる為にテンションが十分に掛かりませんでした。モンチャリから外して保管してあったT11に変更して解決。

此方のオーナーさんは正規の取り付けをした為に前輪が傾いてしまっています。
さぞ乗りづらいでしょう。

もう一方のオーナーさんはチェーンテンションが不十分でチェーンがたるんでいます。
走行中にチェーンジャムか起きると車輪がロックしますので、大変危険です。

今更言うまでもないとは思いますが、当然 MADE IN CHINA です。
メカメカしさに惹かれて購入したAWD自転車ですが、箱から出して組めば乗れる代物ではありません。
実走前に修正を含めた改造が必要ですので、次回以降は改造のレポに移ります。