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アシスト自転車の改造
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改造の切っ掛けはアシスト機能がフル稼動しても登坂角度の限界が通常のATBよりも小さい事が解った為、これを克服する事が目的です。
フロントが1段であるうえに44Tと一般的なATBよりも歯数が2枚多く、加えてリアスプロケットがクロスした7速ボスフリー式であるのがその根元です。
BB軸に取り付けられたパスセンサーや、バッテリーの為にフロントディレーラーが取り付けられない等の問題点も多く、フロントの3段化は非現実的だと判断。
結果としてリアスプロケットをメガレンジに交換し、スーパーロー+6速とした改造です。







シマノのメガレンジは1速のみ34Tという大径ギア。
チェーンプロテクター付きと無しの2種がありますが、塗装が剥げるとみっともないので今回はプロテクター付きの方を選択。
ギア比は1速より34、24、22、20、18、16、14とクロス気味。カセットスプロケットだと34、24、21、18、15、13、11とワイドレンジになるだけにボスフリー式ハブなのが残念。
画像は左がチェーンプロテクター無しで右がチェーンプロテクター付き。プロテクターが付いていない方は1速ギアの穴数も違いますが、1速ギアのみ塗装されているのが大きな違い。




チェーンのコマ数も変わってくる為、メーカー不明のものからシマノのHG50グレートアップ。
今回は下駄車であるリッジランナーのチェーン交換も視野に入れ、114リンク1セットと116リンク2セットの計3セットを購入。
結果として116リンクで4リンク不足、リッジランナーは114リンクで4リンク余り。故に次回は116と114を1セットずつ購入すれば無駄がありません。
繋ぎ部分は8分抜きで切断してジョイントする方法を採用。





ハブモーター式最大の特徴がリアシャフトの径。9oが一般的で、稀に10oというのも存在するも、コイツは12ミリと太め。
12ミリの軸の2面を削って9oにし、軸の回り留めにしています。更に中空にしてハーネスを通すという斬新な方式が採られいます。
広いエンド幅に中空シャフト…。強度的にはかなり不安で、オフロートでの使用を禁じているのも頷けます。




ボスフリー抜きと呼ばれる工具はセンターに穴が開けられていますが、径は10oしか無く、これではスプラインに食い付くほど奥まで入りません。 そこで導入したのが台湾の12.5sqドライブの工具。12.5sqだと二面幅が12oより大きい為にコイツのシャフトでも通ります。
これの外周に19のメガネレンチを掛けて回すと外すことが出来ました。左がシマノのボスフリー抜きで右が台湾のボスフリー工具。




リアスプロケットをメガレンジに交換してスーパーロー+6速になったリア回り。
フロントギアが44Tの為、ディレーラーキャパシティの限界。1速に入れると変速機と言うよりも殆どテンショナーです。(笑)




佐伯市宇目町の大切坑への林道での試走。
路面は拳大の石が散乱し、斜度も5度以上ありますが、150b程の距離を一気に登ることができました。
脚力に自信のある相方でさえもずっと押しっぱなし…。




オマケの改造。メーターに時計機能が有りませんでしたので、ステムのキャップにアナログ時計を埋め込みました。デジタルの様に正確な表示は出来ませんが、一瞬で大まかな時刻が分かります。








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2014.03/05


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