細部を観察するにつれて手抜き箇所が次々と発見されます。

チェーンケースの裏側はこの通り。
電解メッキの特性上、裏側にはメッキが乗り難い事は承知していますが、これは殆どメッキが掛かっているとは言えない状態でしょう。

フェンダーも外してみると、艶があるのは外気と遮断されていた部分のみ。
つまりフレームとの固定部分とステッカーが貼られている部分以外は点錆が発生しています。

リアのカンチスタッドですらこの様に錆びていました。
グリースを塗布した痕跡が見あたらず、塗布していたとしても耳掻き一杯程のイモグリースだったのではと思われます。

チェーンはKMC(台湾のメーカー)のZシリーズ(多分Z410)が使用されていた為、3日程灯油に浸け置きしただけで新品同様になりました。
但しスポイラーの様にクリップジョイントではなく、ピンジョイントになっている為に八部抜きで切断する必要があります。

リアはビストエンドになっていますがテンショナー(チェーン引き)が省略されています。
チェーンステーが低い位置に来ている上に縦断面になっていますから、ちょっとでもテンションが緩いと送り側チェーンの上部とチェーンステー下部が抵触して不快な音が出ます。
ホムセンの安物ママチャリでも着いているパーツを省略したら駄目でしょう…。

これは借り物画像ですが、錆が進行するとこの様になってしまう様です。
赤茶色になっていない部分はリムと塗装されたフレームだけです。
凄いのは酸化鉄と化したリアフェンダーもステッカー部分だけは茶色になっていない事です。