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ジャガー折り畳み自転車

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 レポの途中ですが、走行に支障のある箇所を修理します。
実は入手時にトップギアに入れると歯飛びする状態でした。恐らくトップギアを常用していた為と思われますが、車輪の回転が重い事とチェーンステイの強度確保の必要性もありますので一気に改修します。
スプロケットはボスフリーですが、HG22が使用されていました。現在では6速だとTZ-20しか入手出来ませんが、偶然にもネットオークションでHG-20のデッドストックが出品されていたのでそれを落札。交換ついでにメーカー不明のチェーンもシマノのHG50に換装します。




左が今回入手したHG20で、右が装着されていたHG22です。
個人的には2〜6速のギア板はHG22の方が好みですが、ローギアは黒塗装されて安物臭い気がします。
因みにシマノのスプロケットはCSで始まるものがカセット式でMFはボスフリーです。ハイフンの後のTZは一体式ギア板で非分解式、HGはロックリングにより1枚毎に分解が可能です。
フリーのラチェットはHGの方が細かい為、ラチェット音はやや静かで滑らかです。



トップギアの比較です。
装着されていた方は汚れが落ちずに見難かった為に5速との間に茶封筒を挟んでいますが、歯が減って先端が尖っている様子がお判り頂けるかと思います。



これは自転車錠とブースターを兼ねたブースターロックです。
ブースター部分はクロモリ綱の無垢棒ですので効果はそれほど期待できませんが、ロックを携帯する手間は省けます。
入手した個体はメーカー不明の未使用品ですが、台湾のCROPSというサイクルロックメーカーのOEMの様です。
他にもCATEYEもOEM供給を受けて販売していましたが、かなり前に廃盤となりました。
今回はこれを下駄車のリッジランナーに取り付け、当該車体にはそれから移植します。
車体の使用感が著しいので、パーツもお下がりで充分です。



余り愛着が湧きそうになかったのはこのパーツを見たからです。
何とハブベアリングはリテーナー型が使用されていました。 軽量化されたロードバイクにも使用されていますが、それとは形状も精度も全くの別物で、リテーナーはヨレヨレ、ボールはボコボコの粗悪品です。
しかもママチャリのBBに使用されている物よりも球数が2コ少ない7球式。 見える部分てさえボロが目立つ訳ですから、見えない部分は露骨に手抜きされていても当然ですが……。



球数を増やしてバラベアリングにしようと思いましたが、ハブ側の精度と強度が心配なので球だけ入れ替える事にしました。
入手したのは真球公差0.2%以下の高精度品で勿論日本製。
ボテッとした玉押し(もどき)と組み合わせるには申し訳なくさえ思います。



グリップは後家合わせで左右のデザインが異なります。
ケーブルもアウターが折れており、インナーもスチールなのでこれらも交換します。
デザインよりも機能の為に交換しなければならないのは、この自転車が粗悪パーツの集合体になっている証拠です。


《[戻る]| [続く]》



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解説/ BOW



2015.01/23


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